古来、ニンニクは薬効を持ち、臭気を堪え忍んで食べる事から、 「忍辱(にんにく)の名の通り」と
言われる事があったそうです。 忍辱は仏教用語で、「恥をじっと我慢する事」ですから、わからない事も在りません。
しかし、時代はニンニクを温かく迎える現代です。美味しく食べて、匂いも消したいものです。
ニンニクも最近は、「無臭ニンニク」が出回るようになり、それなら、あまり気にもならない所ですが、まだ無臭ニンニクが食べられるのは、僅かに過ぎません。その匂いの成分は多量に含まれる硫化アリルです。
この硫化アリルは、殺菌作用を持ち、風邪のウィルス退治などに有効的な成分ですが、この匂いがウィークポイントです。
さて、匂いを元から断つには、その硫化アリルの活動を抑えれば 良い訳ですが、
それにもっとも効果的なのがタンパク質です。
硫化アリルの中のスルフドリル基というなんだか難しい名前の活性成分に結合して、その活動を抑え込んでしまうのです。
それには、動物性なもの、さらにその中でも牛乳・チーズ・卵などの乳製品が効果的な食品だと言えます。
☆ワンポイント☆
☆ワンポイント☆
別の方向からは、レモンやミカン、グレープフルーツなどの柑橘系果物や梅干しなどでもある程度、消臭が可能です。